サービス概要
機能性チェックのご紹介
機能性チェックの重要性
ともに時を重ねるにつれ、磁気、衝撃、湿度といった日常的な要因が、機械式あるいは自動巻き時計の精度へ漸進的な影響を及ぼすことがあります。タイムピースの機能性チェックは、性能と長期的な耐久性を支える、シンプルながら本質的なプロセスです。磁気、精度、防水性を総合的に点検することでタイムピース本来の作動を維持し、時を経ても信頼性を確かなものとします。
検査プロセスの概要
機能性チェックは、外観の入念な目視確認から始まります。風防、リューズ、プッシャー、針、ダイヤル、ストラップ、クラスプといった外装部品に欠落や損傷がないことを精査し、点検結果に影響を及ぼす可能性がある不具合を排除します。この初期確認を経たのち、以下の本質的な検査へと進みます。
- 磁気検査
- 精度検査
- 防水性検査
これらの検査のいずれかにおいて、タイムピースが所定の基準を満たさない場合は、さらなる分析のため、メゾンのテクニカル・サービスセンターへと託されます。本サービスのお見積りは、「サービス料金のお見積もり」にてご参照いただけます。なお、サービス費用はタイムピースの状態やご使用状況により異なる場合があることを、予めご了承ください。
画期的な検査技術
2019年以来、ジャガー・ルクルトとウィッチ(Witschi)は協働して画期的な装置の開発に取り組んできました。19世紀に発明された革新的なミリオノメーターになぞらえ、WAIOマシンの開発は、時計製造における新たな技術的可能性を拓く道標となりました。磁気、精度、防水性の検査を、ひとつの連続工程として一度に実施できる本装置は現時点においてWAIOのみであり、全工程を15分未満で完了します。
本装置は、ほぼすべてのタイムピース*の検査に実施可能です。
*キャリバー101、ジャイロトゥールビヨン、スフェロトゥールビヨンを搭載したモデルは例外となります。
磁気
磁気が及ぼす影響
機械式・自動巻きを問わず、タイムピースは磁場にさらされることで、正常な作動に支障をきたすことがあります。こうした理由からも、定期的な機能性チェックが重要となります。専用磁気検査の過程では、メゾンの時計職人は微細な磁気の影響まで検知し、必要に応じてムーブメントを最適な状態へと復元します。磁気の影響から解放された状態に保つことで、ジャガー・ルクルトのタイムピース本来の精度を維持することが可能となります。
日常生活では、スマートフォン、ノートパソコン、ワイヤレス充電器などを通じて、比較的低度の磁場に接する場面も少なくありません。こうした低磁場は意識されにくいものではありますが、繰り返し磁気にさらされることで、計時に軽微な乱れを引き起こす場合があります。
一方、スピーカー、マグネット式クラスプ、IH調理器、あるいは特定の電子機器の周辺に発生するようなより強い磁場は、ムーブメントに顕著な影響を与える可能性があります。時計の歩度を制御する、重要な部品であるひげゼンマイに影響を及ぼすことで、精度が著しく低下したり、極端な場合には作動が停止することもあります。
精度
精度への追究
高級時計製造の基準に則り、機械式または自動巻き時計における精度とは、安定かつ継続的な計時を実現する性能を指します。
機械式ムーブメントは、テンプとひげゼンマイという、いずれも繊細かつ精密に調整された部品によって駆動されています。それゆえ、精度には本質的に一定の許容範囲が設けられています。日常的な使用環境においては、気温の変化、装着状況、静置時の状態などが、歩度に微細な影響を及ぼす場合があります。こうしたわずかな誤差は、機械式タイムピースの本質的な特性であり、故障を示すものではありません。
一方、進みや遅れが顕著に生じる場合には、ムーブメントの調整や点検が必要であることを示している可能性があります。定期的な精度点検は、ジャガー・ルクルトのタイムピースがメゾンの基準に則った精度、そして長期にわたる信頼性を維持するうえで不可欠となります。
防水性
経年による防水性の変化
防水性とは、恒久的なものではありません。防水性を確保するガスケット(シール)は、継続的な温度変化により時間の経過とともに乾燥し、弾力性を失っていきます。その結果、洗剤や化粧品、香水といった化学物質の影響を受けやすくなります。
そのため、タイムピースの定期的な防水性点検は不可欠です。とりわけ、水中への長時間あるいは連続的な着用を想定されている場合には、事前の点検を推奨しております。また、ケース内部に結露が認められた場合や、意図せず水にさらされた場合には、部品の腐食を防ぐためにも、速やかな点検を受けることが最善です。