シネマの原点の再創造

『DRAWN IN TIME』ジャッキー・ワン

コラボレーション

キネティック・アートの限界を越えて

北京出身の革新的なアニメーション映画監督、ジャッキー・ワン。独立系監督として活躍する彼女は、自身の独創性を交えてシネマの原点を再形成することによって、ジャガー・ルクルトの芸術プログラム「Made of Makers」に詩的で思索的な視点をもたらします。一瞬にして目と心を奪い、その作品世界へ引き込む彼女の『Drawn in Time』は、ジャガー・ルクルトを象徴するランデヴーコレクションを讃え、星と高精度な機構が繰り広げる魅惑的なコレオグラフィーによって、女性らしいエレガンスとサヴォワフェールを表現します。

MADE OF MAKERS:ジャッキー・ワン
作品

数世紀に渡るクラフトマンシップと現代アニメーションの融合

ジャッキー・ワンは作品『Drawn in Time』によって、現代アニメーションと詩的象徴主義の視点から、シネマの原点である「フェナキストスコープ」(驚き盤)を再構想します。回転させた絵の残像現象を利用して映像を生み出す機器で、映画の原型となったこの装置から着想を得た彼女は、動きの中で初めて手書きのデザインに生命が宿り、魅惑的なコレオグラフィーを展開する作品を生み出しました。マザー・オブ・パールやギョーシェ彫り装飾からインスピレーションを得たパターンなど、時計製造の世界観と呼応する素材やテクスチャーを使用することで、受け継がれ続けてきたクラフトマンシップとデジタルを活かした創造性を結びつける作品となっています。『Drawn in Time』は原点へのトリビュートに留まらず、「時」そのものを巡る思索でもあります。芸術の移り変わり、感情の循環、美しさの誕生を動きの中で表現しています。

ジャッキー・ワン作『DRAWN IN TIME』のご紹介

動きによって讃える女性らしいエレガンス

ジャッキー・ワンの作品は、精巧にデザインされた5枚の「フェナキストスコープ」ディスクによって構成されており、それぞれが女性らしい強さと女性の発展を描く独創的かつ芸術的ストーリーを展開しています。静と動の間を交互に行き来するこのインスタレーションでは、時と形が変容し、覚醒していく様子を鑑賞することができます。伝統と革新の化学反応を目撃する瞬間へ。2つの世界が交わる瞬間を、『Drawn in Time』でぜひご体感ください。

アニメーションとは、些細で目に見えない、変化し続ける現象や世界の探究を可能にするものです。ジャガー・ルクルトから映画の原点を再訪する機会をいただいた際、シネマに生命を宿したフェナキストスコープに新たな命を吹き込むチャンスが得られたと感じました。

— ジャッキー・ワン
プロフィール

ジャッキー・ワン:アニメーション映画監督

中央美術学院(学士)とロイヤル・カレッジ・オブ・アート(修士)を卒業しているジャッキー・ワンは、自らのスタジオであるJackie Studioを2022年に設立。現代アニメーション業界における新星として注目を集めている彼女の作品は、儚く繊細な感情の移ろいを、流れるようなラインと霞みがかったカラーによって鋭く捉え、巧みに表現しています。現実と空想が交差する場所で、彼女は神秘的な出会いの物語を紡ぎ、彼女のアートに出会う人々の心の奥深くに響くような抗いがたい魅力が宿った作品を生み出しています。彼女の芸術的業績は国際的にも高く評価され、ポルトガルの「リスボンアニメ映画祭 Monstra」では最優秀アニメーション賞を獲得、名誉ある「ウィーン・ショーツ・ウィンター・カーニバル」では公式選考作品として、歴史あるウィーン市庁舎にて上映されています。

ランデヴー

ジャッキー・ワン セレクション

プログラム

MADE OF MAKERS:創造的表現の再発見

時計製造以外の多岐にわたる分野で活躍するアーティストや卓越した職人たちと一連のコラボレーションを繰り広げる「Made of Makers」は、同じ価値観と創造性のビジョンを分かち合う表現者のコミュニティを構築し、新しい交流を展開しています。内に秘めるその創造性をそれぞれの技術を駆使して体現する表現者たちに深い賛辞を送るこのプログラムは、メゾンの価値観を共有し、新しい表現の形を探求する創造的な魂に焦点を当てています。

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物語は続く

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